犬の夜鳴きは痴呆の症状のひとつと考えていいです。
無駄吠えなどとは全く別のもので、明らかにそれまでの泣き声とは違った性質なことが多いです。
夜鳴きの特徴
- ワンワンと軽い鳴き声ではなく、低く唸るような声で鳴く。
- 単調に、数時間以上も鳴き続ける。
- サイレンや物音に反応して鳴くわけではなく、無関係に鳴き続ける。
- 昼間物音がする時間帯は寝ていて、夜に家が静まり返ると鳴き始める。
こういった夜鳴きが毎日何週間も続くこともあります。
原因
夜鳴きをするようになると、年を取って寂しがりになったのかと思いがちです。
それなら、と飼い主さんが一緒に寝たりしても鳴き止むことはありません。
元々聞き分けの良い子だからと、なんとか言って聞かせようとしますが、いくら声をかけても鳴き止むことがないため、なぜなのかと嘆く方も多いです。
しかし、夜鳴きは脳や神経、精神のトラブルで起こる病気なのです。
夜鳴きを始めた老犬をしつけ直そうなどと考えてはいけません。
対処
夜鳴きをする直接的な原因があるのならその問題を取り除けばいいだけですが、普通はおそらく痴呆からくるものだろうという範囲ぐらいで具体的に問題のある箇所などはわかりません。
こういった夜鳴きには一般的に抗うつ剤や抗精神薬、抗てんかん剤などが処方されます。
寂しがって夜鳴きをする犬に薬を飲ませるのは可哀想だと感じる飼い主さんも多いようなのですが、夜鳴きは病気です。
毎日数時間鳴き続けるのは犬の身体にとっても辛いことですし、ぐっすり眠れない飼い主さんのほうが病気になってしまいます。
病院で症状を説明して、処方する薬を考えてもらいましょう。
もちろん処方された薬で症状が改善するとは限らないので、獣医と相談しながらになると思います。
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