犬も寝たきりになると人間と同じように床ずれが出来ます。
概要
犬の床ずれは人間以上にひどくなりやすく、進行すると皮膚が腐り骨まで見えて膿が出ます。
一度出来るとまず自然完治は難しく、少しずつ範囲が大きくなっていきます。
初期は浸出液が漏れ出し、該当部分の毛が浸出液で固まります。
そのうちその部分の皮膚の下に液体が溜まってきて、進行すると皮膚が壊死して落ち、筋肉や骨が見えてきます。
細菌感染しているので膿も出ます。
かかりやすい犬種
痩せていている犬。大型犬がなりやすいです。
治療と予防
治療法
外科的治療をしないと自然治癒による再生はまず見込めません。
床ずれの範囲が小さく浅い場合は、壊死した患部を切除し、縫合します。
範囲が広い場合は普通の縫合をしても外れてしまう場合があるので、マットレス縫合などの強い縫合をします。
縫合の上にはガーゼでなく、空気を通すラップで覆うラップ法が用いられます。
床ずれの患部は細菌感染しているので、外科的処置の後は抗生剤を内服します。
また、医療用レーザーによって血行を促進させることで治療経過を早めるレーザー治療を行なうこともあります。
予防
床ずれが出来ないようにするためにはこまめに寝返りをさせなければいけません。
4~6時間程度に一度向きを変えてあげましょう。
また、エアークッションなどを利用して床ずれしにくい柔らかいベッドを作ったり、床ずれ防止用のドーナツクッションを当てるなどの工夫が必要です。
こめかみや肩甲骨、大腿骨、膝、かかとなどの骨が飛び出したところは特に床ずれになりやすいので注意してください。
床ずれは血液の流れが悪くなって起こるので、マッサージをしてあげて血流をよくしてあげるのも予防になります。
一度出来てしまうと治りにくいので、予防がなにより重要です。
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