乳腺腫瘍はメス犬に多く見られる腫瘍です。
良性と悪性があります。
概要
10歳を過ぎたメスの老犬によく見られる腫瘍で、女性ホルモンが関与しているといわれています。
稀にオス犬にも発症します。
最初はしこりが出来ます。
しこりは色や形、大きさも様々で、50%の確率で良性、悪性に分かれます。
犬は乳房が6個や8個あるので、次々と出来る事もあり、悪性の場合放置しておくと血膿が出てくる場合もあります。
更にその後は熱が出たり食欲がなくなるなどの全身症状が出てきます。
症状
- 乳腺にしこりが出来る。
- 熱が出る。
- 食欲が無くなる。
- 散歩を嫌がる。
- 寝てばかりいるようになる。
かかりやすい犬種
10歳以上のメス犬。
治療と予防
治療法
治療は外科手術によってしこりの周りの乳腺を摘出する処置が取られます。
治療が遅れ、腫瘍が大きくなると転移の可能性も高くなるので早期発見が重要です。
予防
避妊手術で卵巣を摘出しておけば乳腺腫瘍になりにくいといわれています。
また、一回も発情がこないうちに避妊手術を行なうと、乳腺が発達しない状態のままなので乳腺腫瘍になる確率はかなり低く抑えられます。
逆に避妊手術をしていない場合、高齢になると半分以上のメス犬が乳腺腫瘍になるといわれています。
早期発見のためには、乳腺に米粒大のしこりがないか、妊娠していないのに乳房から分泌液が出ていないかなどをチェックし、怪しい点があれば病院で受診しましょう。
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