子宮蓄膿症は5歳以上のメス犬に多くみられる病気です。
概要
子宮が細菌感染し、炎症を起こした状態です。
膣内は常に酸性に保たれていて細菌の侵入を阻みますが、そのバランスが崩れることで感染しやすくなります。
また、発情中は子宮頚部が開くので細菌が入りやすくなります。
老化によって免疫力が落ちることも原因のひとつです。
治療が遅れれば慢性腎不全から多臓器不全、死に至ることもあります。
症状
- 食欲が無くなるが水をよく飲み、多量におしっこをする。
- 嘔吐する。
- 散歩を嫌がる。
- 腰のあたりを触られるのを嫌がる。
- 腹部が異常に腫れる。
- 膣から血や膿などの分泌物が出る。
- 陰部が腫れる。
かかりやすい犬種
5歳以上のメス犬。
治療と予防
治療法
抗生物質による内科的治療もありますが、基本的には外科手術による子宮摘出の処置が取られます。
麻酔に耐えうる体力のあるうちになるべく早く手術をする事が臨まれます。
予防
避妊手術によって卵巣、子宮の摘出を行なっていれば子宮の病気になることはありません。
避妊手術をしていない場合は早期発見と早期治療が重要です。
膣が腫れていないか、発情中に食欲が落ちていないかなどの症状をまめにチェックしてください。
出産経験の無い犬は特にかかりやすいので注意が必要です。
子宮蓄膿症になっていればエコー検査によってすぐにわかるので、怪しい症状が出た時にはすぐに検査を受けましょう。
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